【四季折々の花 ⑤ 】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

ク ズ (葛)

ク ズ

 秋の七草の一つで、里山の雑木林の周縁や堤防などに生えるマメ科の多年草でつる草としてよく繁茂しています。

 初秋の頃、葉の付け根から15㎝ほどの所に甘い香りのする写真のような蝶形の赤紫色の花を房状につけます。

 葉は三小葉からなり、付け根のところ(葉枕)が膨らみ葉の開閉に関係しています。光の強弱によって受光量を調節し、夜間や曇天、朝夕は三葉とも表を上にし、暑い晴天の日中には直立します。遠くから見ると葉裏の真白いところがみえます。

 さて、クズという名ですが、奈良県吉野郡の国栖(くず)の人たちが根から葛粉をとり葛餅また葛根湯(かっこんとう 薬用)として売っていたので親しまれ、自然にクズという名になったといわれています。今でも吉野葛は有名です。 また、クズは茎が丈夫なので「葛布」としても利用されています。

以上