【四季折々の花 ⑧】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

ロウバイ(蝋梅)

ロウバイ(蝋梅)

 中国原産の落葉低木です。早生種では12月頃に晩生種でも2月にかけて半透明で艶のある黄色で甘い香りの花がやや下向きに咲きます。

 ロウバイの花は内側の中心部が茶褐色をしている黄色のロウバイに対しやや大輪で全体が黄色のタイプが素心ロウバイです。また、この実生から選択されたのが満月ロウバイという品種で大輪丸弁、早咲きで色濃く澄んだ黄花です。

 ロウバイは開花期以外あまり目立ちませんが、新春に香り高い花を咲かせる貴重な存在です。江戸時代初期に渡来し他の香木に先駆けて咲く香りのよい花が愛され生け花や茶花、庭木として利用されてきました。名前の由来は淡黄色の花が蝋細工のようであったり、蝋月(旧暦12月)に花が咲くところからきているようです。

 花後の果実(偽果)は、3.5㎝程の長卵形のさやになり、乾燥したらその中の種子をまいて芽生えの様子をみるのも一興です。

以上

新春早々正にこの時期の花。ありがとうございます。
本年も季節の花、珍しい花などの紹介をお願いします。

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