【四季折々の花 ⑰】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

カラスウリ

丘陵の林縁や人里近くの藪などで巻きひげを使い他のものにからみ付くつる性のウリ科の植物で雌雄異株。

葉はキュウリの葉に似て3~5裂し、表面は光沢なくざらついている。夏の夜、レース状に切れ込んだ白い花弁の美しい花を咲かせる。スズメガという大きな蛾の仲間がやってきて受粉の手助けをする。そして翌朝にはしぼみます。

季節が進み、秋風が吹くようになると提灯型の果実がぶら下がる。果実は縞のある緑色から橙色そして朱赤色と熟していく。

果実の中には20個程の種が入っている。種子はつやつやとして黒く、カマキリの頭に似た形をしている。上から見ると大黒様の打ち出の小槌(こづち)にも見え、昔からこの種子を大黒様と呼び財布の中に入れておくとお金がたまるという言い伝えがあります。

類似植物で果実の長さをみるとキ(黄)カラスウリは7~10㎝、カラスウリは5~7㎝、スズメウリは1.5~2㎝程です。

以上