投稿者 若宮 うらしまそう さん
サギソウ
平地や山麓の湿地に自生するラン科の多年草です。
茎は20~40㎝、葉は細長く下方に3~4枚つき、花は7~8月頃に茎の先に3㎝程の白い花が1~2個つく。唇弁は3裂し、まさにシラサギの飛ぶ姿をしている。この白鷺の翼に見えるのは唇弁の両側裂片であり中央のサギの首に見えるのは唇弁の中裂片である。
(名前の由来)
ところで、白鷺という鳥は? 実際にはシラサギいう名前の鳥はいないのである。白色の翼と首がありサギという名前の鳥はコサギ、チュウサギ、ダイサギなどがあります。
さて、話は変わって植物名にはそれぞれ意味があり、その由来を知ることによって植物に親しみ、より身近にその世界に入り込むきっかけにもなります。ここでは鳥類にたとえて名前の付いた例を少し拾い出してみます。
ウグイスカグラ、カラスノエンドウ、カラスウリ、カモメラン、キソチドリ、クジャクシダ、サギゴケ、サギソウ、スズメウリ、タカノツメ、トキソウ、トリアシショウマ、ツバメオモト、ハトムギ、ヒヨドリバナ、ヒメウズ、ヒエンソウ、ホトトギス、ヤマドリゼンマイ、マイズルソウetc.
以上