投稿者 若宮 うらしまそう さん
ナギ
暖地の山中に自生するが、神社や庭に植えられている常緑高木です。このナギはイチョウ、ソテツ、マツ、スギのような裸子植物の仲間で雌雄異株・マキ科の植物です。
市内では大成小学校東隣の小高い丘の上にある尾野神社(別名:船着神社)の境内で、ご神木として見ることができます。
旧桑名市街が大部分海であった大昔、この東方(ひがしかた)地区が船の出入りの川口であったと考えられ、航海の安全を祈って海が荒れないように朝凪(あさなぎ)、夕凪(ゆうなぎ)を願い、この樹を植えられた気配りが偲ばれます。
また、熊野地方でも神木として、このナギの葉は平行脈で脈の方向に引く力ではなかなか切れないところから、男女の中を結び付けるお守りとして、鏡の底にこの葉を挿んだものでした。
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