投稿者 若宮 うらしまそう さん
シライトソウ(白糸草)
低山地北向きのやや湿った斜面や林縁に生えるユリ科の多年草です。5~6月に花茎を伸ばし、先端に長さ10~15㎝のブラシ状に小さな純白な花穂をつけ、下から上へと咲いていきます。
白糸草という名前は細かい花弁を白い糸に見立てたものです。葉はショウジョウバカマに似ていますが、艶がなくはっきりとした葉柄があります。花のない時期は葉が地表に張りついたロゼット状になります。
さて、植物の名前の由来については、以前(18)(19)に少し書きましたが視覚(目)に関係した色からくる植物をあげてみます。
アオキ(青木)、アイ(藍)、シラン(紫蘭)、シソ(紫蘇)、ヒゴロモソウ(緋衣草・サルビア)、アカマツ(赤松)とクロマツ(黒松)、アカガシ(赤樫)とシラカシ(白樫)等があります。
また、触覚(手触り)からくる植物としては、サルスベリ(猿滑り)、イラクサ(刺草)、ツバキ(厚葉木)、ヒイラギ(柊・刺がある)、ウスバサイシン(薄葉)、スベリヒユ(滑り)、ラセイタソウ(ラシャ織り)、ママコノシリヌグイ(刺がある)、ビロ-ドシダ(ビロ-ド織り)、ツワブキ(艶がある)、チジミザサ(縮みがある)、バリバリノキ(葉が硬い)等があります。
以上