【四季折々の花 32】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

シュウメイギク(秋明菊)

中国南部原産の帰化植物といわれ、寺院などによく植えられています。根は太くて長く黒色。茎はまばらに枝をだしその枝先に1個ずつ花がつく。葉は根元からでる根生葉と茎が伸びる途中、3出複葉で小葉は3~5裂し、その茎葉は対生をしている。 花は9~10月に淡紅紫色の花弁のような萼(がく)が25~30枚からなる八重咲きや白花の一重咲き等があります。

京都の貴船神社とその周辺に多数野生化したので、八重咲きの姿が菊に似ていることから、別名貴船菊とも言われている。実際にはキク科の花に見られる総苞や舌状花がないので、アネモネの仲間のキンポウゲ科の多年草です。

この花は清楚な見た目とは裏腹に生命力も旺盛で育てやすい植物です。一度庭やベランダなどで咲かせて秋の風情を感じて下さい。

さて、植物の名前の由来について前回の生育場所の違いに続いて 日本の地名のついたものの一例をあげてみます。

(大和)ヤマトグサ (蝦夷)エゾノギシギシ (大島)オオシマザクラ

(関東)カントウタンポポ (富士)フジアザミ (白山)ハクサンフウロ(立山)タテヤマリンドウ (日光)ニッコウキスゲ 

(比叡山)エイザンスミレ (高野山)コウヤマキ (伊吹山)イブキシダ、ギフベニシダ (伊勢朝熊)アサマリンドウ  

  • (員弁)イナベアザミ (菰野)コモノギク (福王山)フクオウソウ 

外国の地名のついたもの

アメリカアサガオ、 オランダガラシ(クレソン)、 フランスギク、 シナレンギョウ、チョウセンアサガオ(ダチュラ)、 チョウセンニンジン、 ドイツスズラン、 インドゴムノキ

以上