【四季折々の花 36】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

キブシ

山野の日当たりのよい所に多いキブシ科の落葉低木。高さは3~5m葉は互生し、長さは7~12㎝の卵形で先は長くとがり縁にはするどい鋸歯が見られる。

早春 葉に先立って昨年伸びた枝の葉の葉腋から4~10㎝の花穂が多数垂れ下がって付き、その花序は見事なものです。雌雄異株でめ花はお花よりも小さく緑色を帯びています。果実は熟すと黄色の堅い球形になり、以前は粉にしたものをタンニンが含まれているので黒色染料やお歯黒の代用品として使われていたようです。

さて、植物の名前の由来について 以前(18)から少しずつ例をあげてきましたが、今回は生活と関係あるものから拾いだしてみます。

○食用

 サトウキビ、サトウダイコン、アブラナ

○薬

 イタドリ(痛取)、ドクダミ(毒痛)、センブリ(千振)、チドメグサ(血止)

○毒

 ドクゼリ、アセビ(馬酔木)、クララ(目がくらむ)、クワズイモ     

○塗料、染料

 ウルシ、ヌルデ(塗る)、ズミ(染み)、ムラサキ(紫染料)

○用具、用途

 トクサ(研ぐ)、トベラ(扉につける)、カマツカ(鎌柄)

○器具など

  スミレ(墨入)、ハタザオ(旗竿)、ハナイカダ(花筏)、ヤグルマソウ(矢車)、

 ノコギリソウ(鋸草)、ビワ(琵琶)、ハンショウズル(半鐘)

○他の植物

 モウセンゴケ(毛氈)、バイカオウレン(梅花)、スズラン(鈴)  

以上