【四季折々の花 38】

投稿  若宮  うらしまそう さん

ドングリの仲間たち

幼き頃より慣れ親しんできた植物に「どんぐり」があります。

歌や絵本や遊びの中のコマ回しや物語にも夢と希望のロマンがメルヘンの世界へと誘ってくれるものとして、このどんぐりがある。

ブナ科の樹木の果実の総称です。そしてドングリのようなかたい果皮をもつ果実のことを堅果、ドングリを覆う椀状のものを殻斗という。俗に「ぼうし」や「はかま」などとも呼ばれている。

日本には5属22種が広く分布している。

始めに(1)ブナ属で殻斗(以下ぼうし)は熟すと3~4片に裂けるタイプでブナやイヌブナがある。

(2)コナラ属は帽子が鱗片で覆われたタイプでアカガシ、ウバメガシ、コナラ、ミズナラ、シリブカガシがある。帽子は鱗片が長く伸び反りかえるタイプにはクヌギ、アベマキ、カシワがあり、帽子が横縞模様のアラカシ、シラカシ、ウラジロガシがある。

(3)クリ属の帽子は針状のとげ(イガ)の中に1~3個が見られる。

(4)シイ属の帽子はブナ属と同様に熟すと3~4片に裂けるタイプでスダジイやコジイがある。

(5)マテバシイ属亜熱帯~暖帯に分布のマテバシイがある。

森林を構成する重要な樹木で日本ではカシとシイ類が常緑広葉樹林になり、ブナ林が落葉広葉樹林となる。これらはいずれも森林の優占種になりまた高木にもなる。昔より人間とのかかわりが深く燃料やキノコ栽培、食料や防風林、材は硬いので家具材を始め多くの用途に使われています。

さて、植物の名前の由来について以前(18)から少しずつ例をあげてきましたが、今回も前回に続き一般的なものです。

○長名: リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ(アマモの方言)

○短命: モ(藻)、ナ(菜)、イ(いぐさ)

「みんなの広場」へ【四季折々の花】として2019年6月に“ウラシマソウ”と言う名前で投稿して早や3年になりました。身近に見られるものから、珍しいもの等しかもその時に開花しているものを主に選びました。

また、18回からは植物に少しでも親しんでもらえるように名前の由来をいれました。

3年にわたり読んでいただき、感謝をこめてこの稿をとじます。

【四季折々の花】索引

2019

1. ウラシマソウ(6月)

2. ハンゲショウ(7月)

3.  ホソバオグルマ(8月)

4.  タコノアシ(9月)

5.  クズ(10月)

6.  ナンバンキセル(11月)

7.  カラタチバナ(12月)百両

2020

8. ロウバイ(1月)

9. セツブンソウ(2月)

10. シキミ(3月)

11. イヌナシ(4月)

12. ヤマブキ・ヤマブキソウ(5月)

13. チューリップのモザイク病(5月)

14.オオキンケイギク(5月)

15.ウツボグサ(6月)

16.ヘラオオバコ(7月)

17.カラスウリ(8月)

18. サギソウ(9月)

19.ツリガネニンジン(10月)

20.リンドウ(11月)

21.サネカズラ(12月)

2021年

22. フクジュソウ(1月)

23. ナギ(2月)

24. オウバイ(3月)迎春花

25. シデコブシ(4月)

26. シライトソウ(5月)

27. エゴノキ(6月)

28. ボタンクサギ(7月)

29. オニバス(8月)

30. ツリフネソウ(9月)

31. フォックスフェイス(10月)

32. シュウメイギク(11月)秋明菊

33. カギカズラ(12月)

2022

  34. キチジョウソウ(1月)吉祥草

35. リュウキンカ(2月)立金花

36. キブシ(3月)

37. フッキソウ(4月)富貴草

38. ドングリの仲間たち(5月)

以上

益世地区自治会連合会ホームページ 事務局

3年の長きにわたり、身近な、時には珍しい植物について、写真および記事を投稿いただき、多くの読者の方々に貴重な知識を得る機会を提供いただきましたこと厚くお礼申し上げます。

以上