【四季折々の花 29】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

オニバス(鬼蓮)

オニバス

富栄養化した水の流れのない溜池や沼などに生育し、浮水葉の直径は0.3~1.5m程になるスイレン科の水草です。

名前にハス(バス)の名はついていますが、ハスとは遠縁で「スイレン科」に属しています。毎年種子から芽を出す1年生の草本です。初期の浮水葉は長楕円形で基部に切れ込みが見られるが、後期のものは円形になる。

大きな浮水葉の表面は光沢があり、著しいシワと葉脈上にトゲがある。裏面は濃紫色の葉脈が隆起して網目状になり同様トゲがある。花は真夏に長い花茎の先にただ1個4㎝程の紫色の花が水面で開く。

また、葉が大型で葉や葉柄、花茎に大きなトゲが生えていることから名前に「鬼」の名がついています。

オニバスは1年生であるため、環境の変化があると簡単にその姿を消してしまう性質があると共にその種子は長期間の休眠状態になることが知られており長年消えてしまっていたという例もあります。

このようなことから、環境省のレッドデーターリストでは絶滅危惧Ⅱ類に位置付けされている。この地では以前は「なばなの里」2004年に見られた。今では国営木曽三川公園のパークセンターの風車前の池(海津温泉の西隣)で観察することができます。

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