【益世地区の伝統行事の案内 3 】

神舘神社(こうだてじんじゃ) の紹介

例大祭 十月十三日 午前 祭典・ 稚児行列
          午後 伊勢太神楽 など

御由緒について

 「当神社は天照皇大神、大和より御巡幸のみぎり、奉斎せられ給いし社なり」と伝えられ、伊勢神宮の御領であった桑名神戸の御明神として神宮と深い縁故をもっています。

 近世になって「若宮さん」と呼ばれて親しまれていますが、正しくは神館(こうだて)神社(じんじゃ)です。江場村は旧来神戸岡と称する地域内で古伝によれば、垂仁天皇十七年九月大神が桑名郡野代宮へ遷幸の際、ご休泊所として神館が建てられ、その旧跡に御厨神社として当社が創建されたと言われています。

 また、伊勢大神楽獅子舞の発祥地である太夫村が巡業に出る際は必ず本社に参拝し、社頭から出発するのを例としたと言われていて、その獅子頭が江戸中期に奉納され、神宝となっています。

御祭神

・天照皇大御神 ・豊受大神 ・倭姫命 ・大山祇神 ・火産霊神

御神宝

・獅子頭 1基(県文化財) ・刀剣(村正、県文化財)

槍 (村正、県文化財)  ・信行焼御神酒壺(市文化財)

祭典、年中行事

1月 歳旦祭、初詣

2月 祈年祭、節分(厄除けの御祈祷)

4月 宗霊社祭

5月 崇敬者祭(入会者への家内安全等の御祈祷)

6月 夏越祭(大祓):境内に茅野輪を作り、お参りの方がくぐり暑さ厳しい夏を無病息災で過ごせますようにとのお祓い。

7月 鏡ケ池社祭

9月 小祭

例大祭

10月  例大祭:13日、 稚児行列があり、氏子区域をお練り道中します。午後からは伊勢太神楽が行われます。

 舞には神に捧げる「神楽舞」と奉納者が楽しむ「放下芸」(曲芸的なもの)があり、その見事さは圧巻そのものであり平日ならば地元2校の学童の参加もあり、にぎやかなものです。この舞は昭和56年に「芸能史的に貴重であり、獅子による曲芸にも特色がある」(文化庁)として「国指定重要無形文化財」になっている。

11月 新嘗祭:五穀豊饒に感謝の祭典

12月 大祓式:歳越し行事として23:30より`ゼンザイのふるまい`

御祈祷、お祓い

 初宮参り、交通安全、初詣(お正月)、厄除け(1,2月)、七五三詣

 病気平癒等の祈祷、地鎮祭

以上

(川添 護 記)