【四季折々の花 ⑥ 】

投稿者  若宮 うらしまそう さん

ナンバンギセル

ナンバンギセル

 他の植物に寄生し栄養分を吸収して、生育する寄生植物の一つです。秋9~10月頃、イネ科のススキやサトウキビの根元を探すと、花柄を伸ばして先端に横向きから下向き加減に淡紅紫色の花を一つ付けているのですぐ見つかります。

 その花の形が南蛮人(昔のポルトガル人やスペイン人)の用いたパイプの“キセル”の形に似ているところからこの名がつけられたり、頭を傾け物思いにふけっている情景から万葉集には“思い草”とも言われています。
 このナンバンギセルは昔から観賞の対象とされ、ススキと共に鉢植えされています。

 寄生植物でよく知られているものはヤドリギ科*のもので、木の幹や枝の上で発芽してそのまま寄生している。他にはネナシカズラやマメダオシなどは地面で発芽し根を出すがつるで他の植物にからみつき、空中で寄生根をだして寄生した後に根を失う。
 *冬場に、おはらい町の五十鈴川対岸の樹木に多く着生しています。

以上

いつも季節の珍しい花を紹介していただきありがとうございます。