【四季折々の花 22】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

フクジュソウ(福寿草)

フクジュソウ

鈴鹿山脈の北部に位置する藤原岳は、ほぼ石灰岩で出来ている。
早春、まだ雪の消えぬ大地からセツブンソウ、ミスミソウ(ユキワリソウ)、
イチリンソウ、カタクリなどに、次いでの出番はフクジュソウである。

雪解けの黒い土から蕾をもたげ目映いばかりの黄金色の花を咲かせ、6合目から7合目にかけては黄金の絨毯を敷きつめたようになる。ふくいくとした花びらの一枚一枚から春の息吹、歓喜が伝わってくる。

根は太いひげ根をもち、茎の先端に花が咲くが、太い株には数輪開く。葉は他の種類と比べて花が終わってから伸び始め、茎を抱く。

フクジュソウは新年を祝う花として正月の飾りに使うので、松竹梅や南天、万両、千両とともにこれを祝福して良い名をつけたと言われている。

別名として元日草とか長寿草ともいわている。

この花は花の形や色などに変異が見られ、江戸時代では百余種の品種が栽培されと記録されている。                

以上