【四季折々の花 25】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

シデコブシ (別名ヒメコブシ)

シデコブシ

モクレン科の植物で樹高は一般に4~5mの小高木。稀に根際から沢山の幹が出ているのもあります。

早春の3月末から4月初旬頃の花の少ない時期に葉が出る前に枝先に白色または淡紅色の美しい花をつける日本の固有種です。

近縁のコブシが6枚の花弁をもつのに対し、シデコブシは多弁(10~18枚)で細長いのが特徴です。また名前の由来は花弁が神前に供する玉串や注連縄(しめなわ)などに垂れ下がった紙垂(しで)に似ていることからシデコブシという名がついたと言われている。

自生場所は伊勢湾を取り巻く愛知、岐阜、三重の狭い範囲で丘陵地域の水のしみだす湿地などに自生している。この周辺にはシデコブシを始め東海地方特有の植物も見られるので、国指定天然記念物「田光のシデコブシ及び湿地植物群落」として平成17年3月2日に指定を受ける。                    

暖かい春の陽光を受けて、桜の花見だけでなくシデコブシの散策はいかがでしょうか

以上