【四季折々の花 33】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

カギカズラ

暖地に自生する植物ですが、この地では多度山麓の湿気の多い林縁などに生えるつる性のアカネ科の低木です。

茎は長く伸び水平に広がる。花のない枝には葉のつけ根から4枚の細い託葉と短枝の変化した太く曲がった鋭い鈎(かぎ)爪ができ、これを他の木に引っかけて樹木を登っていきます。(名前の由来) このように鈎爪をからめて高く伸びていく姿に生命力のたくましさを感じます。         

一方、花のつく枝は付け根の少し上から枝をだし、7月頃つぼみは多数集まって丸い塊となり、それから伸び出した8㎜程の小さな筒形の花冠(白緑色)は次々と花を開きます。

さて、植物の名前の由来について前回に続いて人名のついたものの

一例をあげてみます。

日本人: マキノゴケ(牧野富太郎)、 スエコザサ(牧野博士夫人)、 イイヌマヨクサイ(飯沼慾斎)、 トラキチラン(神山虎吉)、 チョウノスケソウ(須川長之助)、 ゴトウヨモギ(後藤新平)、 トウゴウソウ(東郷平八郎)

外国人: リンネソウ、 シーボルトノキ、 ラフレシア(ラッフルとアーノルド)

その他: アツモリソウ(平敦盛)、 クマガイソウ(熊谷直実)、 ウラシマソウ(浦島太郎)、 ラショウモンカズラ(鬼の腕)、 ヒトリシズカ(静御前)、 オトギリソウ(弟切血痕)

以上