【四季折々の花 ⑲】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

ツリガネニンジン

山野の草原やため池の堰堤、河川敷の土手に生えるキキョウ科の多年草です。

花は8~10月頃、茎の上部で4~6段に分かれて釣り鐘形の青紫色の花を数個ずつ輪生し、葉も同じように輪生している。根は朝鮮ニンジンの根に似ている。強壮成分はないが、乾かして痰切の薬効がある。生薬名は“沙参”という。名前の由来はこの下向きに開いた釣り鐘の花の形、根の形からきています。

さて、先般のサギソウ⑱では鳥類にたとえて名前の由来の話をしましたが、ここでは近縁の植物に対して「役に立たない、少し劣る」ということから冒頭にイヌをつける。これは似るにも通じる。 その例を少し拾い出してみます。

「イヌ~」・・・・・イヌナシとナシ、イヌビワ、イヌシデ、イヌツゲ、イヌワラビ イヌザンショウ、イヌビエ、イヌムギ、イヌタデ、イヌガラシイヌセンブリ、etc.

以上