【四季折々の花 37】

投稿者  若宮  うらしまそう さん

フッキソウ(富貴草)

山地や丘陵地のやや湿った林内に群生しているツゲ科の常緑低木林。葉は輪生状に付き、長さ5~8㎝の菱形状で上半部には粗い鋸歯が見られる。

花期は4~5月。茎の頂部に長さ10㎝程の穂状花序をだし、上部には雄しべの目立つ雄花を多数つけ、その下に雌花が数個つく。果実は白く熟すが結実するのは稀です。

日本では古くから庭に植えられて年中光沢のある常緑の肉厚のある株がどんどんと増えていくので、縁起が良いからと「富貴」の名前がつけられました。また、日当たりの悪い場所でもよく育ちますので、ビルの谷間等にグランドカバーとして利用されたりもしている。

さて、植物の名前の由来について 以前(18)から少しずつ例をあげてきましたが、今回は一般的名なものを拾いだしてみます。

○花や葉の枚数から

 イチリンソウ(一輪)、ニリンソウ(ニ輪)、フタバアオイ(ニ葉)、ミツバ(三葉)、ヤツデ(八手)

○文字から

ダイモンジソウ(大文字)、ジンジソウ(人字)、デンジソウ(田字)、ジュウモンジシダ(十文字)、チョウジソウ(丁字)

○類似・役立たずから

 イヌ~ イヌザンショウ(サンショウ)、イヌビワ(ビワ)、イヌワラビ(ワラビ)、イヌナシ(ナシ)、イヌビエ(ヒエ)、イヌツゲ(ツゲ)

 ~モドキ イノデモドキ(イノデ)、ミゾシダモドキ(ミゾシダ)

 ~マガイ ヌカイタチシダマガイ(ヌカイタチシダ)

以上