益世地区と上水道

 桑名は木曽三川、町屋川および大山田川によるデルタ地帯で、元来低湿地であることから桑名の水は飲料水に適さず、それを解決するに江戸時代以降、当地区は多くの役割を果たしてきました。現在、その遺構として、町屋川から桑名の城下町まで水を引いた「町屋御用水」(1626年 寛永3年)や藩主松平定綱が御茶の水に用いたとされる「御膳水」、また近代水道として日本で7番目に出来た「諸戸水道」(1904年 明治37年)があります。更に現在では、走井山の上に町屋川から揚水しての大規模な桑名市上水道の浄水場があり、現在も桑名市旧市内の飲料水の供給を担っております。